標高差:854m
累積標高差:1,725m
群馬県多野郡上野村大字楢原
Road Map :長野県佐久穂町からR299(武州街道)に入り、樽原から県道124号線を南下して浜平に向う。
Route Map:諏訪山登山口の駐車場から三笠山を経由して山頂を往復する。
『日本三百名山』 湯の谷は素晴らしい渓谷を、三笠山は360°の大展望を見せてくれたが、諏訪山は展望の無いクソ山だった。
諏訪山
兎に角、沢道歩きが良かった。 滝群にはさり気なく名前を付けて欲しかった。 主尾根に出てからは四つのピークをトラバースさせて貰い、登り下りの体力浪費がなかったのが助かった。
危険度が低いロープ場、梯子も面白かったが、諏訪山の山頂だけは頂けなかった。
白石山登山口に移動する
白石山の登山口も直線距離では28kmと直ぐ近くであるが、カーナビの案内では町を通るので凄く遠回り道で走った気がする。 どこをどう走ったか判っていない。
昨日の移動
裏妙義、荒船山に登った後は ”荒船の湯”で汗を流して諏訪山の浜平登山口に車を走らせる。
荒船山の内山峠登山口と諏訪山の浜平登山口は直線距離でたった19kmであるが、一度、佐久市に出てからとなるので数時間が掛かった。 途中でラーメンライスを食べるが、量はたっぷりだったが味は残念な結果だった。
持参のカップラーメンの方が美味しかった。 すんなりと浜平登山口の駐車場に着き、車中泊とする。 他の車は1台も着ていなかった。 缶チュウハイを呑んだ後、疲れから爆睡する。
寝入って直ぐに筋肉疲労の為か左太ももが攣って目が覚める。 それをストレッチしていると右太ももが攣って動きが取れなくなってしまう。 太ももを交互にマッサージして何とか治すことが出来た。
〔239〕諏訪山 (1,549m)
すわやま
コースタイム:6時間55分(休憩時間含む)
登り:3時間32分
下り:3時間14分
駐車場の簡易トイレ横を抜け、神社の鳥居を抜けて沢を渡る。
因みに簡易トイレは施錠されて使えなくなっていた。
昨夜は広い登山口の駐車場に1台だけであったが、早朝に山梨ナンバーの車が来ていた。 朝の気温は8℃、夜中に太ももが攣り一人大騒ぎ以外は良く眠れた。
5時10分に駐車場を出発する。
”湯の沢”沿いの登山道入ると直ぐに大きな廃屋が現れた。
これが ”浜平鉱泉”だったのか? 詳細は不明。
登山口入口の大きな看板があり、まずは安心して進める。
山頂までは5.5kmの距離らしいが、しかしm単位で距離表示
しているのはふざけているとしか思えない。 余計に判り難い。
山梨ナンバーのハイカーがあっと言う間に追い付いて来て、挨拶もそこそこにあっと言う間に去って行った。 おいらの小走りに近いスピードでまったく付いて行けなかった。
後姿は直ぐに見えなくなってしまった。
”湯の沢”沿いの登山道は道標もしっかり立っており、
雰囲気の良い道が続く。
面白い構造の砂防堰堤を越える。
沢の中を歩いたり、高巻きしたりと変化のある道が続く。
自然木で整備された階段、橋が続く。
おいら好みと言うか、俄然雰囲気の良い沢道を歩く様になる。
一部、増水時には浸かってしまいそうな道を通る。
今日は沢水が少なく問題なかった。
この先、小さな滝群が続くが全て無名滝であった。
こじ付けでもよいので名前を付けて欲しいところだ。
滝群が終ると沢の中を歩く様になる。
まだ早朝なので陽が射さず色合いが悪いが、依然雰囲気は良い。
歩き難い丸太の階段であるが、これが良い雰囲気を倍増している。
高巻きから比較的大きな滝が見えたが、これも無名滝だった。
沢が狭くなると高巻きに入る。
この先、高巻きを何度か繰り返す。
右側にはまだ沢があるが、この辺りでは既に涸沢となっていた。
モミジの木が多く、紅葉の季節には最高だろうと思ってしまう。
息を切らせて登って行くと支尾根が見えて来た。
支尾根に取付けば比較的フラットな道ではと期待する。
知らぬ間に左側の斜面に取り付いていた。 大きくジグを切って登って行く。 小さな花が沢山咲いていたが、それは下山時に愛でることにする。
樹間からではあるが支尾根から ”三笠山”(左側)が見えた。
この時点ではこれが ”諏訪山”と信じていた。
1時間26分にて支尾根の分岐に着く。 大きな道標があり、
下山時には安心出来そうだ。 諏訪山まで3kmの表示があったが、
ここでもcm単位まで書かれていた。 無駄で判り難い表記である。
この先で支尾根は主尾根に出合いそうだ。
尾根筋に大きな岩が出て来たが、ここだけで通り抜けるにも問題なかった。
主尾根に入って ”三笠山”が見えたが、この時点でもこれが
”諏訪山”と信じていた。 なのでこの後、落胆することになる。
1時間33分にて主尾根の末端である ”湯の沢の頭”に着く。
湯の沢を延長した一番のテッペンだから ”頭”の名が付いたのか?
無名のピークが出て来るが、登山道はトラバースしてくれて
ピークへの登り下りが無く助かった。
尾根筋の気持ち良い道を緩やかに登って行く。
そして次ぎのピークもトラバースしてくれた。
これが4回ほど繰り返し最後までピークを通ることはなかった。
ここまでは楽チンな道だった。
ピークへのトラバースが終ると、再び尾根道に入る。
先ほどの馬の背尾根筋とそっくりなので同じ所を歩いている感じとなる。
”諏訪山”へはあれを登るのか。 思い違いは依然続いている。
さっき通った馬の背では?と思う程、
よく似た尾根筋を通って行く。
約2時間で ”作業小屋跡”に着く。 ネットには避難小屋跡と書かれていたが、
とても ”避難小屋跡”には見えない。 屋根が抜けており避難小屋としても
使えない状態である。 この小屋の背後から急登が始まる。
大岩を廻り込む。
ロープの補助が無くても登れる斜度が続く。
小屋跡の裏手からロープ場が始まる。 設置されている
ロープは比較的新しく、くさりよりも手当たりが良い。
ロープ場はここで一旦終るが・・・
更にロープ場が続く。
これが二つ目のアルミ梯子。
この ”二段梯子”の通過には問題無しだった。
次は垂直に近い崖をアルミ製梯子で登る。
次の梯子が左上に少し見えている。
これが噂の ”二段梯子”なのか。
目の前に聳える ”三笠山”の全容。 どこから登らせてくれるのか?
まだ、これを ”諏訪山”と思っている恥ずかしいおいら。
又々、ロープ場となるが斜度は大したことはなかった。
”三笠山”への最後のロープ場は垂直に近いが、
足元のグリップが良いので簡単に登れた。
朝、俊足で登って行った山梨ナンバーのハイカーが
下って来た。 三笠山を諏訪山と感違いしているので、
そう離れていなかったと思ったが、この後、それは
大きな思い違いだったことが判る。
”諏訪山”があるべき南方向を見てもピークらしい山が見当たらない。
”諏訪山”はどこにある? ”諏訪山”の同定は ”三笠山”に戻ってから出来ている。
2時間55分にて ”三笠山”(1,490m)に着く。 山頂表示を見て愕然とした。
”諏訪山”ではないんだ! ならば ”諏訪山”はどこにある? ここまでの
疲労から、もう下山しようかとも思ったが、それではピークハンターに成らないので
”諏訪山”まで頑張ることにした。 ”三笠山”は360°の大展望であるが、
遠景であり特徴のある山が無く同定できなかった。
道標には相変わらずm単位で表示されていた。
後723mならひと頑張りで着いてしまうだろう。
展望の良い ”三笠山”の周辺には
”アカヤシオ”が花を添えてくれていた。
踏み跡は判る程度には付いていた。
”三笠山”からはロープ場を下って行く。 ここが
一番 急峻なロープ場であるが、ロープが2本張って
あり、両手にロープを持つと楽に下れた。
3時間32分にて ”諏訪山”(1,549m)に着く。 大きな山頂表示板が
誇らしげに立っているだけ。 誇れるのは僅かな標高差だけでは無いか。
休息ベンチも無いので三角点に腰掛けてスナックを少し食べてがっかり
休憩をする。 10分程休憩して下山に入る。
ん! これが ”諏訪山”の山頂? ピーク感がまったく無く、
それに加えて展望もまったく無い。
”三笠山”の方が完全に格上だった。
”三笠山”に戻り ”諏訪山”で得られなかった展望を
再度ここで楽しむことにする。
先ほど下ったばかりの垂直のロープ場を登り返す。
登りも2本のロープを両手に持つと簡単に登れた。
”三笠山”から見た北方向には ”妙義山”が見えていたが、
肉眼でも判別困難な程霞んでいた。 展望は素晴らしいが、全ての山が遠景過ぎた。
登って来た道は既に記憶から消えているので
新鮮な感じで下って行く。
下山は登って来た道を下るのみであるが距離が長い。
恐くてたたずんでいる訳ではなく、
たまたま靴が写ってしまっただけ。
二段のアルミ梯子を下る。 ここはしっかり覚えていた。
”湯の沢の頭”の直ぐ手前に尾根コースに入る ”樽原分岐”があった。
”湯の沢の頭”には下山1時間44分で戻る。
”シカ”がおいらを見詰めて動かない。
写真を撮って欲しかったのか?
支尾根から沢へ下りる分岐に戻る。 しっかりした道標が有難い。
登り時に気になっていたお花を見る。斜面にはこの花が一面に
咲いており、逆にこの花しか咲いていなかった。
帰宅してからこの花を調べてみると花名は ”ハシリドコロ”で
有毒らしい。 和名は食べると錯乱して走り回ることから
付いているとか、面白い。 脱法ハーブにはなるのか?
ここまで数名のハイカーとすれ違ったが、つるはしを担いだ異色の方が
登って来た。 登山道の修復をしているらしく、壊れた道は無かったですか? と聞いてきた。 仕事ですか? の質問には答えて貰えなかった。
沢まで降りて、最初の沢水で顔を洗い、タオルを濡らして首に巻く。
この辺りでは沢水は伏流水となっている。
朝は陽が当らず陰気な感じであったが、陽が射すと素晴らしい所に思えた。
朝の登り時に撮った写真と同じであるが、陽光の下で再度撮る。
滝群を楽しみながら下って行く。
おいらはこんな雰囲気が大好きだ。
上流側から見てもいい感じだ。 階段道のレトロ感も嬉しい。
これで沢水がもっと流れていればと思ってしまう。
これで無名滝は勿体無い。
名前を付けるとしたら”湯の沢五段の滝”か。
下山3時間14分にて駐車場に戻り諏訪山を終了する。 9名のグループ
ハイカーとすれ違ったが、そのマイクロバスも停まっていた。
この道路を進むと日航機墜落事故で有名な御巣鷹山の登山口に行けるらしい。
浜平の登山口に戻り、神社の鳥居を潜る。
移動を始めて直ぐに浜平温泉 ”しおじの湯”があったので、ここで
汗を流すことにした。 入浴料は500円とリーズナブルな温泉だった。
サウナは無かったが露天風呂が広く良い温泉だった。 サウナはどうせ
入らないのでおいらには必要無し。 温泉内での食事は値段が高く
待たさせれるので、ここでは食事せず。
今日の温泉
2015年度の関東の山遠征
(和名倉山)
2024年6月1日改定
”三笠山”からは展望が良く、周囲の山が見えているが、特徴のある山が無く同定が出来ていない。
”御座山”もではないか? 程度の同定である。
地味な枯れ木林の中に ”アカヤシオ”が咲いていると、ひと際目立つ。
(写真は三笠山)
”三笠山”(1,490m)